間隔をあけて並べられた踏み石のことを「飛石」という。

この飛石は、千利体(1522…1591)が最初に露地に取り入れたというが、《六義園》には園路にも飛石を取り入れている場所が何箇所かある。


飛石の並べ方としては、ほぼ等間隔に同じくらいの大きさの石を並べた「直打ち」や、一歩ずつ足の運びに合わせて左右に少しずつずらして並べた「千鳥打ち」、あるいは3個の石を縦にならべ、2個を少し斜めに配置し、さらに3個縦に並べるというような「二三連打ち」といったものなど、多様である。

この飛石の打ち方一つで歩くリズムが決まり、そのリズムによって軽やかな気分を作り出すこともできれば、自分の内面を深く見つめることもできるようになる。

鑑賞者の気の持ち方を意識的に変化させることができる効果がある。